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コレクション: 『軍法極秘伝書』

軍法極秘傳書 - 翻刻

軍法極秘傳書 - ページ 135

ページ: 135

翻刻

【右丁】 《箱:第十三》 つよ責(ぜめ)の事 ▲たとへば明暁(あけぼの)七時分より責(せむ)べきには。味(み) 方(かた)の勢。明日(あす)の朝(あさ)めし昼(ひる)めしまでも。今夕(こんせき) の食事(しよくじ)と同時に。是をとゝのゆべし。夜 中に食事(しよくじ)こしらへなば。小屋〳〵にけふり おびたゝしくたつゆへに。城中より見を よび。いかさま謀(はかりこと)の用意(ようい)かと。敵方も用心(ようじん)し て。食事(しよくじ)なともこしらへ。万事(ばんじ)油断(ゆだん)すまじ きなり。さて七時分より。味方(みかた)の人 数(じゆ)三分一 不意(ふい)にとりかけ。一方よりつよくもみ。弓鉄炮 【左丁】 をうちたて。鯨波(とき)をつくり。責鼓(せめつゞみ)うつてたゝ かふに。其方のつよぜめをふせぐとて。城(しろ)の諸(しよ) 卒(そつ)あつまるべし。かゝる時節(じせつ)をためらひ。の こる味方(みかた)ひそかによせ。馬(むま)などもいばへぬ様(やう) に。轡(くつは)の音(をと)もせぬやうに。馬はわり口をたか く。火縄(ひなわ)の火も隠(かく)し。しづまりておるべし。さて 右の一手よりたゝもの戦(たゝかひ)。其後そらにげし て敵(てき)におはせ。其時 俄(にはか)に三方より押(をし)かけ。天 地もひゝくやうに責(せめ)たゝかふに。城中(じやうちう)は一 方の軍(いくさ)に草臥(くたびれ)。また利(り)にのり追(をつ)かけていで