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【右丁】
少(せう)むすび捨(すて)。むばらからたちをからみ付(つけ)。
所々(ところ〳〵)道すじのさまたげに。敵どにまよひ
よどむ所を。よこあひより鉄炮(てつはう)にてうちたて。
敵の足下(あしじた)浮(うく)ならば。ふせぎ勢より追立(をいたつ)べ
し。つくし〳〵てならぬ時は。在々(ざい〳〵)を焼(やき)は
らひ引とり。籠城(ろうじやう)もつともなり
《箱:第二》 城(しろ)近辺(きんへん)手賦(てくばり)の事
▲城(しろ)ちかき山など。よき地形(ぢかた)をばのがさず。
これを出丸(でまる)にとり。敵たやすく乗得ざる
やうに。さかもぎをうへ。末代(まつだい)さく木なども
【左丁】
ふりそへ。堀(ほり)きりをかまへ。よせ来る道すじ
に落(をと)し穴もこしらへ。本城(ほんじやう)と出丸(てまる)の間(あひだ)。敵(てき)
にとりきられぬ様(やう)に。浮武者(うきむしや)をさだめ。さ
ま〳〵智略(ちりやく)をめぐらすべし。其外 城(しろ)ちか
きあたりの。在々(ざい〳〵)をのこさず焼(やき)はらひ。敵
汲(くむ)べき井の中などへ毒(とく)をいれ。さて又小
勢にて出城とるべからず。小勢にては本城
さへちいさきがよしといへり
《箱:第三》 竹木(ちくぼく)の事
▲城まわり常々(つね〳〵)竹木からたちなと植置(うへをくは)。