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【右丁】
籠城(ろうしやう)のためなり。城一 里(り)四方の竹木内々法
度して。きらせぬも此時の用なり。敵よせざ
る前(まへ)に。一本も残(のこ)さず城中へ伐(きり)とるべし。
とかく敵に事をかゝする事 専(せん)なり。其外
近郷(きんごふ)二三里の田畠(てんばく【たの誤記ヵ】)の五穀(ここく)菜大根(なたいこん)。なににて
もさえんなどまでも敵にとらせず。城中(しやうちう)へ
とる事尤なり
《箱:第四》 城をかこふ事
▲常々(つね〳〵)人 数(じゆ)大勢もつ事(こと)は勿論(もちろん)なり。米(こめ)干(ほし)
飯(いひ)味噌(みそ)塩(しほ)しほから。荒和(あらめ)布 薪(たきゝ)諸薬種(しよやくしゆ)。人(にん)
【左丁】
参(じん)武具(ぶぐ)馬具(ばぐ)玉薬(たまくすり)までも。城中(しやうちう)にみち〳〵。
水の手まても不足(ふそく)せぬを城をかこふといふ也。
楠(くすのき)か伝(でん)に曰(いはく)。籠城(ろうじやう)は第(だい)一水。第二 兵粮(ひやうらう)。人 数(じゆ)
千人には五千人の用意(ようい)たるべし。兵士(ひやうし)毎(まい)
日に米(こめ)壱升。大将(たいしやう)には二升とさだむ。一升の内
六合をあたへ。はたらく日は三合をます。粮(かて)
は思ひしよりはやくへるものなり。右の心
なきを。大将とはいひがたし。
《箱:第五》 城廻(しろまわり)り堀(ほり)の事
▲所(ところ)により箱堀(はこほり)にもするなり。大かたはや