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【右丁】
からたちをひたとゆひそへ置べし。おと
し穴(あな)の中へもいるゝなり。又敵に渡(わた)され
てはと。心もとなき水堀(みつほり)へも。からたちの本
をゆひて石(いし)にても五尺三尺の柱(はしら)なとやうのお
もりを付(つけ)。あまたしづめ置なり
さく や
ふり ら
やう ひ
の 結
図 様
の
図
【左丁】
又やらひは竹なり。味方(みかた)の陣(ぢん)へ竹の先をそ
となびけひしに結ふ。ひしの目は三寸四寸五寸
にもするなり。地上高さ七八尺。ところにより
九尺壱丈にもしかるべし
《箱:第十》 着到(ちやくたう)矢倉(やぐら)の事
▲此 櫓(やぐら)は。本丸と二の丸の境(さかひ)。ひろき地にこし
らへ。城中(しやうちう)の諸卒(しよそつ)。其日〳〵役(やく)〳〵を帳(ちやう)に付(つけ)。
又人数の手賦(てくばり)万事(ばんじ)を。下知(げぢ)する会所(くわいしよ)なり。
矢倉(やぐら)は三 階(がい)に然べし。四方ごうしにし。
八方を見合て下知尤なり。又 討捕首(うちとりくび)ども。