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翻刻
【右丁】
瓶(かめ)をうつむけふせてをけば。かならず瓶(かめ)
にひゞきあるものなり
《箱:第十七》 敵(てき)仕寄(しより)の事
▲敵より仕寄(しより)つけんとおもふ所を。とくと此方
より見をよび。昼(ひる)より鉄炮(てつはう)石火矢(いしびや)をしかけ
置(をき)。夜(よ)に入うたする事 専(せん)なり
《箱:第十八》 城中飾(ぢやうちうかざり)の事
▲天守(てんしゆ)の前後(ぜんご)には。将(しやう)の大 籏弓鑓(はたゆみやり)。其外 諸道(しよどう)
具(ぐ)いかにも花やかにかざるなり。道具かざりた
る足本(あしもと)に幕(まく)をうち。物見(ものみ)よきやうに
【左丁】
然べし。又たとへば天守(てんしゆ)五重七重。その
重々の四方に幕(まく)うつ事尤なり。馬じる
しは応(わう)ずる方に立るか。春(はる)の土用(どよう)には
巽(たつみ)の方。夏は坤(ひつじさる)。秋は乾(いぬゐ)。冬は艮(うしとら)。此心もち
すこしづゝまじなひのためもちゆべし。
さて長臣(ちやうしん)そのほか諸頭(しよかしら)。面々(めん〳〵)のうけとり
役所(やくしよ)〳〵。本丸二三の丸にかざりたて。敵
に目をおどろかせる様(やう)に尤なり
東木 南火 西金 北水 中央土城