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【右丁】
《箱:第十》 ■(みかた)負軍(まけいくさ)の時 貝(かい)の事
▲ゆりなしに三 宛(つゝ)三度吹べし。是 味方(みかた)悪々(あし〳〵)
なる時吹なり。九万八千の軍神(くんしん)を表(ひやうす)。則 軍天(くんてん)
軍神(くんちん)をいさむる貝なり
《箱:第十一》 勝(かち)て悦(よろこぶ)貝(かい)の事
▲初(はしめ)七ツゆりも七 宛(つゝ)。次に五ツゆりも五 宛(つゝ)。次に
三ツゆりも三宛なり。是は九字五大 尊(そん)と唱(となへ)
たる貝なり
《箱:第十二》 引貝(ひきかい)の事
▲初(はしめ)五ツ。次に七。次に五。次に三。次に七。次に五ツ。
いづれもゆりなしに吹べし。愛染明王不(あいそめみやうわうふ)
動(とう)。三十六 尊(そん)を表(ひやう)したる貝なり
【左丁】
《箱:第十三》 帰陣(きぢん)の貝の事
▲初(はしめ)五はゆりも五 宛(つゝ)。次にゆりなしに五。次に
七ゆりも七宛なり。次に三ゆりも三宛なり。
是 弥陀(みだ)の四十八 願(ぐわん)をふまへたまふ貝なり。
右は諸(もろ〳〵)の貝に。第(たい)一貝きれずつまらざ
るやうに吹べし。さて初中後(しよちうご)といふて。
はじめ弱(よはく)く。中をすこし高(たか)く。終(をわり)をいかに
も高くつよく吹事 専(せん)なり。貝色(かいいろ)といふ