← 前のページ
ページ 172 / 184
次のページ →
翻刻
【右丁】
《箱:第四》 母衣武者(ほろむしや)の首の事
▲縨(ほろ)につゝみ例(れい)の緒(を)にて。右まきに巻(まき)。其 討捕(うちとり)
場(ば)にての実検(しつけん)は包(つゝみ)ながらも。又 母衣(ほろ)を敷(しき)
置(をき)ても見する。見参(けんざん)にいるゝ時は。首を洗(あらい)け
しやうし。武羅(ほろ)のふうたいをとき四つに折(をり)。
三を首にしき。一を首の面(おもて)へかけ。足打(あしうち)又は首
塚(づか)にのせ持出(もちいで)。首にかけたるふうたいをお
ろし首をとり以前のごとく見するなり。ふ
うたいせばくは。其 縨(ほろ)の二 番(はん)めの日町に
包(つゝみ)。たいせうの緒(を)にて結(ゆい)。則其日町にて右の
【左丁】
ごとく見参に入共有同 死(し)がい送(をく)りは死■(しかい)
を楯板(たていた)にのせ。ふうたいとりたる母衣(ほろ)を上に
かけ。寺(てら)へやり吊(とふら)ふ物(もの)なり。縨(ほろ)をはとり帰る。
又 死■(しかい)とらさる時は。首を足打(あしうち)にても。くぎや
うにても。首塚(くびづか)にもすへ。三時さらし。後(のち)寺(てら)
へやり。土(つち)に埋(うづ)め煙(けふり)にもしとふらふ物なり。寺
なき時は。迷故(めいご)のもんやこのもん三 篇(べん)となへ弔(くやふ)也
《箱:第五》 鑓下(やりじた)にて見する事
▲首とり刀(かたな)を逆手(さかて)に持(もち)ながら。をとがいをかゝへ。
左にてしころと切口を持(もち)右のひざをつき。