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【右丁】
左の足(あし)を立(たて)。左のぴんづらを見する。又すく
びもたふさをとり。右のごとし。弐体(しきたい)の実見(じつけん)
に。甲(かぶと)ながらは見せぬなり
《箱:第六》 朝敵(ちやうてき)の首の事
▲先(まつ)首を水(みづ)にて洗(あらい)北(きた)の方へ向(むけ)。むくげの楊枝(やうじ)
にてかねをつけ。さてかみは水つけずに。水
こきせざるもとゆひにて。うしろへ逆(ぎやく)にわけ
ゆふなり。けしやうは川原(かはら)のものゝやくなり。
下知(げち)は武士(ぶし)の役(やく)なり
《箱:第七》 野心(やしん)の首(くび)の事
【左丁】
▲目(め)を明(あき)。口をあけ。したを出(いだし)。面(おもて)赤(あか)くすさまし
きをいふ。加様(かやう)の首は実見(じつけん)にいれぬもの也
もし実検(じつけん)の時は。間をへだて。目(め)など明(あき)ながら
実見 努々(ゆめ〳〵)なき事なり。其目のまつ毛(げ)を
ぬき。手にて下へなでおろせば。大かたふさぐ
ものなり。これにてもふさく事なくは。さし
たる扇(あふぎ)のかなめを切(きり)。其かわさきにて目をつゝ
き。迷故(めいご)の文(もん)唱(となへ)。其後 馬(むま)の尾(を)にてぬいふさく
べし。評(ひやう)に曰(いはく)。天理(てんり)にそむくものを討(うつ)に。加様(かやう)
の首はなきものなり。私(わたくし)の利非道(りひだう)をもつて