← 前のページ
ページ 175 / 184
次のページ →
翻刻
【右丁】
にたぶさをとり。右にてをとかひを持(もち)首面(くびおもて)■
かたへなし渡(わた)す。其まゝ請取(うけとり)下に置一礼す。桶(おけ)
に入たる首は。名書(ながき)を向(むかふ)へし下に置。口上を
いひふたをとり。首を見せてふたをし。緒(を)を
持(もち)右のごとくわたすなり
《箱:第十》 首(くび)馬(むま)に付(つく)る事
▲敵将(てきしやう)の首は左(ひたり)の跡(あと)の取付(とりつけ)に。平人の首は右の
跡取付につくる。付様(つけやう)は。甲(かふと)の忍(しの)びの緒(を)をお
とがひより。口中へ穴(あな)をあけとをし。又すくび
はたふさを付る。又 首袋(くびふくろ)とて網(あみ)をこしらへ
【左丁】
ても持(もつ)なり
《箱:第十一》 首札(くびふだ)の事
▲主君自身(しゆくんじしん)の高名(かうみやう)の首には。札(ふだ)の表(おもて)の上(うへ)に。
主君(しゆくん)の名名字(なみやうじ)を書。討捕(うちとり)てと書なり。敵(てき)
将(しやう)の首を。主君 自身(ししん)討捕(うちとる)時は。札(ふだ)の表(おもて)の上に
誰(たれ)の首と書。同 裏(うら)に主君の名(な)。誰討捕(たれうちとり)てと
書なり。同 札付様(ふたつけやう)。敵将(てきしやう)の首には左(ひだり)のびんのか
みに結付(ゆいつく)る。平(へい)人のには右のびんの髪(かみ)中へ入。
又 敵将(てきしやう)の首を。味方諸卒取(みかたしよそつとる)には左の耳(みゝ)。平人
ならば右の耳(みゝ)。雑兵(さうひやう)の首には。たぶさに結付(ゆいつけ)