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【右丁】
木も有べし。いづれより俄に加勢(かせい)ある
べきもさだめがたし。又 留主(るす)にいかほと
残(のこ)し。又 家中(かちう)の子共なに程(ほと)めしつれ候
もいさ。又 遠国(をんごく)よりよせ来る。又地たゝかひ
もあるべし。近国(きんごく)のとりあひには。身上
より大勢ならん。当分(たうぶん)めしつれし人
数。知行高につもる時。あらましは一万石
に付。上 将(しやう)上国の武(ぶ)は廿六七 騎(き)。中国廿二
三 騎(き)。下 将(しやう)下国十五六騎。又上 将(しやう)惣勢(そうせい)は。
足軽(あしかる)其外(そのほか)。大将の直(ぢき)々の雑兵(さうひやう)。家中(かちう)の
【左丁】
雑人(さうにん)うち合 騎馬(きば)壱人に廿五六人。中 将(しやう)
騎(き)馬壱人に雑(さう)人廿一二人。下将は騎馬壱
人に雑(さう)人十五七人。かくのことくに積(つも)るべし
《箱:第十》 敵(てき)飢(うへ)たるを知(しる)事
▲敵 長(なが)たひを来(き)て粮(かて)とぼしき時は。軍(ぐん)
法(ほう)禁制(きんぜい)のらんぼうをこのむ。又 雑兵(ざうひやう)あし
もとたどつき杖(つえ)をはなさず。わらんぢは
くものまれなり。其上 顔色(かほいろ)あしきなり。
これら体を見る事は。敵の木こり草(くさ)かり
のゆく山中へ。味方しのびをつかはし。敵方