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【右丁】
七 疋(ひき)なり。合戦(かつせん)はかくのごとし。大 将(しやう)はよく
心つかされば。むげなるまけをすべきにや
《箱:第十二》 武者言葉(むしやことば)の事
▲敵の人数(にんじゆ)は引出(ひきいだ)す。味方の勢はいく手に
備(そなへ)。人数はり出す。敵の幕(まく)は引。味方の幕(まく)
はうつ。敵の籏(はた)はひきはる。味方の籏(はた)はう
ちたつる。敵の時の声(こゑ)はたてぎる味方
の鯨波(とき)はあくる。敵の首(くび)をば討捕(うちとり)勝取(かちとり)。お
なじく手負(ておひ)はきられてつかれて。味
方の手負(ておひ)はきらせてつかせて。首(くひ)をとら
【左丁】
せてうたせて。此 外(ほか)武具(ぶぐ)馬具(ばぐ)の言葉(ことば)多(おほ)
し。大かた他流(たりう)同前なるゆへしるし残(のこ)す
物(もの)也。かりそめにもあだ言葉(ことば)いふべからず。
是 武士(ふし)のたしなみなり
諸奉行之巻(しよぶけうのまき)
《箱:第一》 武者奉行(むしやぶげう)の事
▲敵色(てきいろ)をよく見分(みわけ)。かけ引をするものなり。敵
の備(そなへ)にひきちがへ。手賦(てくばり)そこ〳〵にて替(かは)る
べし。敵味方同じ手立の備(そなへ)にては。利(り)有(ある)