← 前のページ
ページ 50 / 184
次のページ →
翻刻
【右丁】
なり。弓より第一 近(ちか)きもの夜軍(よいくさ)しつはら
ひ。又/鑓前(やりまへ)の武者(むしや)に力(ちから)をあはする事/専(せん)
なり
《箱:第六》 弓大将 目利(めきゝ)の事
▲鉄炮こと〳〵く打払(うちはらい)。其後弓をいさする
自然(しぜん)なり。鉄炮くすりこみにまのぬけた
るを時とし。射(い)さする事尤なり。又鉄炮
をひらかせ。脇(わき)よりも名乗(なのり)かけ。さしつめ〳〵
射(い)さする時。敵 追(をつ)かけてくるものなり。是 敵(てき)
ををびくの手立(てたて)なれば。鉄炮につよく横(よこ)
【左丁】
あひをうちたてさす。敵(てき)色(いろ)めく時は。味方
合戦をはしむるなり。弓より鉄炮にも下
知(ぢ)をし。軍(いくさ)をも道(みち)びく也。右弓大将の才覚(さいかく)也
《箱:第七》 弓下(ゆみじた)の鑓(やり)。鑓下(やりじた)の弓の事
▲弓下の鑓(やり)は。常(つね)のごとく弓の跡(あと)に鑓(やり)を置。
籏(はた)をひらかせ鑓(やり)をそろへ。軍(いくさ)はじむる也。
鑓(やり)下の弓は。鑓の間に弓をはさむ鑓先(やりさき)
の弓ひらかせ鑓(やり)をもつて敵ををびき
引とる時。敵 利(り)にのりふかく追込(をいこむ)を。弓鉄
炮もみ合さし詰(つめ)てうつなり。敵かならず