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【右丁】
しらむ時。右の鑓先がけし。先手の軍(いくさ)は
じむるに。味方の利(り)あるものなり。二 陣(ぢん)三 陣(ぢん)
も。先手の軍を見分(みわけ)て戦(たゝかふ)なり。右は第一
此(この)備(そなへ)の中だちは弓なり
《箱:第八》 弓ふせぎの事
▲退口(しりぞきくち)には。弓しんがりの役(やく)なり。敵しきり
に付る時は。返(かへ)し合 射(い)さするに。味方其
内にのくものなり。か様の時 矢(や)こしたがる
ものゝよし
《箱:第九》 鉄炮大将の事
【左丁】
▲火縄(こなわ)消(きえ)ての鉄炮は。棒(ばう)よりもおとりなり。
火のきえぬたしなみ第一なり。内々 雨(あま)
びなわこしらへ持(もつ)やうに足軽(あしがる)ともにいひ
付る事 専(せん)なり。又 雨(あめ)ふりの用意(ようい)には。な
めし皮(がわ)にて。四五寸四方にきんちやくをし。
跡(あと)さきをあけ。糸(いと)を付て持(もつ)べし。雨(あめ)ふり。
また火(ひ)を隠(かく)したき事もあるべし。
此 袋(ふくろ)の中へ。火縄(ひなわ)の火口(ひぐち)をさし入。とかくき
えぬやうに尤なり
《箱:第十》 同鉄炮大将の事