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コレクション: 『軍法極秘伝書』

軍法極秘傳書 - 翻刻

軍法極秘傳書 - ページ 54

ページ: 54

翻刻

【右丁】 ▲籏奉行(かたぶげう)一大事の役(やく)なり。敵の籏色(はたいろ)を見 分て。旗なみをよく。懸引(かけひき)の目利(めきゝ)尤也。城(しろ) のり川越(かわこえ)のせりあひには。第一 先(さき)を心に かけ。籏(はた)一本なりとも押(をし)立てすゝむべし。 此時 惣籏(そうせい)をそろへんとて。遅(ちゝ)々する 事あるべし。けに〳〵籏指(はたさし)すゝまずは。 奉行せみ口に籏(はた)をたゝみ。横手(よこて)にこよ りにて結付(ゆいつけ)。竿(さほ)をもち馬にのり先がけ して。大将の名(な)を名乗(なのり)。其次に我(わが)名字(みやうじ)を 名乗(なのる)なり。かくのごとくする時は。惣籏(そうはた)も 【左丁】 をしつゞひてすゝむべし 《箱:第十五》 同 籏(はた)奉行の事 ▲敵もあひちかになり。籏(はた)つよく押(をし)たつる。 に。籏(はた)さし下郎(げらう)ゆへ。物おぢして進(すゝみ)得ず。 籏(はた)なみさはぐものなり。敵ちかき所にて は。勢の中にたつるなり。敵きほひ来る 折(をり)ふしは。味方の籏(はた)一 足(あし)なりともすゝ み。立かためてしこるべし。かくのごとくす る時は敵しらむものなり。敵すゝむを見 て。籏さししりぞきたがる時には。味方(みかた)気(き)