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【右丁】
かひたる飲勢(いんせい)なり。諸卒(しよそつ)勇(いさみ)たる気勢(きせい)なり。
此 相応(さうわう)を三の勢といふ。第(だい)一 飲勢(いんせい)。足場(あしば)すこ
しあしくとも飲勢(いんせい)気勢(きせい)肝要(かんよう)なり。諸卒(しよそつ)
いさむる事 良将(らうしやう)にひかるゝ。患将(ぐしやう)にしたかふ
諸卒(しよそつ)は勇事(いさむこと)まれなり
《箱:第三》 軍時(いくさのとき)をはかる事
▲第(たい)一には敵備(てきそなへ)をみだし。先手(さきて)の勢(せい)うすき
時(とき)。二には敵(てき)いまだ人馬(にんば)ともに食(しよく)せざる前。
三には敵(てき)いまだ能地前(よきぢまへ)をもとめざる時。四に
は敵(てき)つかれたる所(ところ)。五には敵(てき)長道(なかみち)押行中(おしゆくちう)
【左丁】
途(と)。六には敵(てき)沼川(ぬまかは)など越(こゆる)なかば。七には敵
難所(なんじよ)を越(こえ)てかけ引(ひく)ところ。八には敵 手立(てだて)を
うしなひゆだんの所(ところ)。右の時節(じせつ)は。皆(みな)天の
あたへなりとのがすまじき事 尤(もつとも)なり
《箱:第四》 味方大軍(みかたたいぐん)敵小軍(てきせうぐん)の事
▲味方(みかた)三 軍(くん)と。敵(てき)一 軍(くん)と戦時(たゝかふとき)。先手(さきて)に七千
五百。二 陣(ぢん)に七千五百。三 陣(ぢん)に七千五百。籏本(はたもと)
に七千五百。後陣(ごぢん)に七千五百。か様(やう)に五 手(て)に
備(そなへ)。先陣(せんぢん)は敵(てき)に押(おし)むけたゝかはせ。兼(かね)て一
そなへのうちよりも横鑓(よこやり)を置(おき)。先年(さきて)を以(もつ)