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コレクション: 『軍法極秘伝書』

軍法極秘傳書 - 翻刻

軍法極秘傳書 - ページ 95

ページ: 95

翻刻

【右丁】 て味方(みかた)の軍(いくさ)をすゝむべし。利ある事三つ 一つには。敵のかゝる時には。味方(みかた)はをくれ。敵(てき) は気(き)にのる。しかれども味方 備(そなへ)をみださす さはがざれは。敵(てき)もあやぶむところに。味方 すゝむにより。敵(てき)はをくれ。味方(みかた)は気(き)にのる。 二つには。敵五町をかゝりつかるゝに。味方は一 町を行につかれぬなり。三つには。敵ながく かゝりて。備の手だてをみだし。味方(みかた)はみだ れず。敵三千を一 軍(ぐん)としてかゝるに。味方(みかた)千 の軍(いくさ)にて勝(かつ)事は。たちどころなり 【左丁】 《箱:第九》 張出(はりいで)たる敵(てき)の事 ▲出(で)はりたる敵(てき)をは。脇(わき)より専(せん)にうたすべ し。爰(こゝ)にて敵(てき)の見るやうに。鉄炮(てつはう)一ばいもかさ ませ。とかく敵(てき)のきほいをぬくやうに尤なり。味 方の備(そなへ)手賦(てくばり)をし。左備(ひだりぞなへ)右備左右よりも張出(はりだ) し。残(のこ)る備(そなへ)は入替(いれかへ)〳〵軍(いくさ)をし。少(すこし)なり共 敵(てき) いろめくを勝利(せうり)とし。敵の本陣(ほんちん)を心がけ戦事(たゝかふこと) 古法(こはう)なり。又よはき敵を討(うつ)にも。ふせぎぜい 押(をし)むけ。本陣(ほんぢん)後陣(こぢん)みださずして。二三の備(そなへ) 利にのり。もみたて〳〵追(をつ)かくべし。敵(てき)返(かへ)し