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コレクション: 『軍法極秘伝書』

軍法極秘傳書 - 翻刻

軍法極秘傳書 - ページ 97

ページ: 97

翻刻

【右丁】 鉄炮(てつはう)さしそへ押(をし)かけ引(ひく)歟。敵をなぶり敵の 備(そなへ)をうきたゝせ。もし敵 追掛(をいかけ)ふか入せば。ね かふところの軍(いくさ)なり。とかく敵の備(そなへ)たゞしきに。 むりがゝりの軍(いくさ)は味方(みかた)まけを好(この)む同前なり。 又 籏(はた)を一 面(めん)に立(たて)ならべ。つゞく籏(はた)もすく なく。跡勢(あとせい)横広(よこびろ)にかゝる敵(てき)は。薄(うす)くよはき 備なり。味方は杉(すぎ)のさきに備て。敵(てき)のまん中 へ突かゝり。敵を二つに押(をし)わくべし。しかる 時は。敵の手先(てさき)をくれがけに出来(いてきた)り。備(そなへ)なり ばみだるゝを。味方の横鑓(よこやり)かけいたさば。敵 敗(はい) 【左丁】 軍(ぐん)は目(め)のまへなり。又 籏(はた)を立(たて)ならべ。備たて ながにかゝる敵(てき)は。つよくあつき勢なれば。 味方にも先年(さきて)左右の備(そなへ)三 軍(ぐん)に立分(たてわけ)。敵の左 右を専(せん)にかゝりくるべき事尤なり 《箱:第十三》 しつはらひの事 ▲味方(みかた)しりぞき口(ぐち)のおりふしは。諸勢(しよせい)をみ あはせ。籏(はた)諸道具(しよだうぐ)をそろへたて。足(あし)をみ ださず神妙(しんびやう)にしりぞくべし。しんがりは 功者(こうしや)第一の武士(ぶし)に弓(ゆみ)鉄炮(てつはう)をさしそへ。広(ひろ) 地(ち)にてはくり引に尤なり。細道(ほそみち)をのくに。