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コレクション: 『軍法極秘伝書』

軍法極秘傳書 - 翻刻

軍法極秘傳書 - ページ 98

ページ: 98

翻刻

【右丁】 敵 跡(あと)よりしたふならば。鉄炮(てつはう)五六 段(たん)にたて ならべ。前(まへ)五 段(だん)を折(をり)しかせ。跡(あと)より打(うち)はじめ。 たゞもの前(まへ)へ其 通(とを)りにうたせて。打(うち)はらひ たる跡(あと)。鉄炮(てつはう)玉薬(たまくすり)をこみ。なんべんも右のご とくにうたすべし。此 透間(すきま)に諸卒(しよそつ)は皆(みな)広(ひろ) 地(ち)まで引とり。手賦(てくばり)し隠(かく)し勢(せい)横鑓(よこやり)を備(そなへ)さ せ。さて右のしんかりもこぐち引に引とる に。敵いよ〳〵したふならは。幸(さいはい)なり。よき地(ち) 前(まへ)へ引入(ひきいれ)。味方(みかた)の勢にうたするやう尤なり。せ ば地にて常(つね)のやうにこゝろへては。人数(にんしゆ)かさ 【左丁】 なりはたらく事なるべからず。此ゆへに節(せつ) 所(しよ)にては小ぐち引尤なり。内々 足軽(あしがる)をえらび おほえて。上手(しやうず)にうたせ下手(へた)に薬(くすり)ごみをさ せん事。節所(せつしよ)細道(ほそみち)の心がけ専(せん)一なり 《箱:第十四》 節所(せつしよ)の敵(てき)と戦(たゝかふ)事 ▲敵せば地にいまだある時。兼(かね)て片(かた)山 陰(かげ)しげり などに横鑓(よこやり)を隠(かく)し。敵(てき)広地(ひろち)まで三つ一つも くりいだし。二分(ぶん)はいまだせば地にさゝへし時。 横鑓(よこやり)に中切(なかぎり)させ。先手(さきて)中備(なかさなへ)押(をし)かけて討(うつ)べし。 かならす利(り)あるなり。皆(みな)せば地にひかへしとき。