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コレクション: 『軍法極秘伝書』

軍法極秘傳書 - 翻刻

軍法極秘傳書 - ページ 99

ページ: 99

翻刻

【右丁】 皆(みな)広地(ひろち)へいでしと戦(たゝかふ)には。利有(りある)事すくな し。又しりぞく敵をしたふも。節所(せつしよ)細道(ほそみち)へ引 こむに。三分一を引とり。二分 広地(ひろち)に有(ある)時にか かるべし。もし二道に勢をわけてのく時は。 大勢のかたを専(せん)に追(をい)。さて一方の敵をも防(ふせぎ) 勢におさへさせ。右の大勢を討捕(うちとる)なり。又敵 山の上へ引とるに。三分一山の手(て)へ引上。二分 はいまだ山下にある時。押(をし)かゝりうつものなり。 其外(そのほか)川橋(かははし)などを。三分一も越(こえ)わたり。二分 跡(あと)にある時。もつはらにかせぐへし。此 品々(しな〳〵) 【左丁】 古第一のならひなり 《箱:第十五》 山どりの敵を下事 ▲敵は山上。味方 平地(ひらち)より戦(たゝかふ)には。味方(みかた)の人 数(じゆ)小勢(こぜい)にして。山 半分(はんぶん)へ押上(をしあけ)。外に浮武者(うきむしや) よきつまりに隠(かく)し置。本陣(ほんちん)はすこしとを く引のけて備(そなへ)を立(たて)。右の小勢(こせい)をもつて敵(てき)を さそふに。かならず小勢を追(をい)くださん。少(すこし)たゝ かふまねをして。頓而(やがて)にげ下る処(ところ)に。かくし勢 かけ合よこ鑓(やり)をいるゝに。先陣(せんぢん)二 陣(ぢん)も押(をし)つゞ ひて。かゝる時一利あるべし。其時 惣勢(そうぜい)勝(かつ)に