翻刻
姿(スカタ)なりといふは天狗の住(スム)山といふは大 方修(カタシユ)《?:験(ケン)》
僧(ソウ)の住所なれば夫(ソレ)によりて太郎坊次郎坊?
の名を脇(ワキ)より名付たるへし義経(ヨシツネ)兵法?
を大天狗に得(エ)しといふ事あるべ《?:からず|張(テウ)》
良(リヤウ)が圯上(イシヤウ)の老人(ラウジン)に書(ショ)を得しといふ類(タクヒ)《?:にて》
兵法一ツの謀計(ハカリコト)也又天狗に僧正(ソウジヤウ)《?:号(カウ)をば》
いつの御代にか許(ユル)されけん可笑(ヲカシ)鞍(クラ)《?:馬(マ)の》
僧正(ソウゼウ)が谷(タニ)稲荷山(イナリヤマ)の僧正の峯(ミネ)《?:といふは》
天狗の名(ナ)にあらす壹演(イチエン)僧正|慈済(シサイ)の法を
行(オコナ)ひ給ひける所也と真言伝(シンコンテン)に載(ノセ)たり
瘧の説
或問曰 怪痾(アヤシキヤマヒ)こと〴〵く其|理(リ)をしらず中
にも人 常(ツネ)に患(ウレフ)る所の瘧疾(オコリ)也|潮(シホ)のさし
引することく信(シン)をうしなわす戦(オノヽキ)慄(フルイ)譫語(ウワコト)
して餓鬼(カキ)食(シヨク)を得んために煩(ワヅラ)ふ抔(ナト)と
いふ食(シヨク)を予(アタ)へ或 祈(イノリ)呪(マシナヒ)すれは忽(タチマチ)愈(イユル)事 有(アリ)