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て其 翼(ヨク)【「翌」の誤字ヵ】年|泗帯(シタイ)卒(ソツ)す是に依(ヨツ)て国(クニ)人
弥恐れて喧(カマビス)し時に鄭国(テイコク)の執権(シツケン)子産(シサン)
と云人 彼伯有(カノハクユウ)が子の良止(リヤウシ)といふ者を官(クワン)
人となせしかば其 禍(ワザワヒ)忽(タチマチ)止(ヤミ)ぬ|子(シ)大叔(タイシユク)と
いふ人此事を子産(シサン)に問(トフ)子産(シサン)がいわく
凡 鬼(キ)は帰(キ)する所あれは厲(レイ)【危害】をなさず
吾(ワレ)是が為(タメ)に帰(キ)せしめたり其子(ソノコ)を
官(クワン)に任(ニン)ぜしは民(タミ)の心(コヽロ)を解(トク)まてなり
政(マツリコト)に従(シタガ)ふ者は媚(コビ)て成とも民の心を得(エ)よと
云事あり媚(コビ)ざる時は民|信(シン)せす信(シン)ぜされは
民 従(シタカワ)ずといへり其後 子産(シサン)晋(シン)の国へ往(ユカ)れし
時 趙簡子問(テウカンシトフ)ていわく伯有(ハクユウ)今に祟(タヽリ)をなす
か子産(シサン)がいわく人生るゝ時 始(ハシメ)て化(クワ)するを魄(ハク)と
いふ《割書:形ノコト|ナリ》既(スデ)に魄(ハク)を生じて陽ならしむる
を魂(コン)といふ人 権勢(ケンセイ)あれは魂魄(コンハク)も又 強(ツヨ)し
是を以其身の精爽(アキラカ)なるは神明(シンメイ)に至(イタ)る