翻刻
一日に一度つゝ入てよし
〇金毘羅湯
熱の湯と大がい同し 只らい病 なます たむし
でき物 汁したゝるもの入るをきんず
〇玉の湯 主治・冷症(ひへせう)・むし・むねせ痛・ひせん
〇るりの湯 此両湯は大がい同し・万病に吉只し心病人入て功なし
〇白寿湯 主治・しつひぜん・せんき寸白・冷症・かさの類たゞれに吉
〇爾穢(にゑ)川湯
主治・たゝれ・やけど・くさ瘡・諸はれもの
いつさいうみしる出なをりかたきものによし
此湯性冷なり諸湯諸水のすたれたる物一川になり流れぬるかたはらに有て
これをかけこみしをもつて爾穢川の名ありすべてうみ出るでき物一切に吉
なをし由なり
〇治湯(とうし)の法
凢入湯の法は旅(たび)より着(つき)てしばらく休息(きゅうそく)して後湯に入にへし始(はじ)めより数多(かすおゝく)
入へからす三日の内は三度より薬?入べからず五六日めより五六度は入べしすべて
五六度より多く入べからす度数(どかつ) 多きよりは日数(ひかつ) 多きをよしとす先入湯の
日数は三まはりと定(さだ)め病(やまひ)おもき者は七まわり或は十まはります〳〵おもき者は
百日百五十日にも至るまたむかひ湯といふてt翌年(よくとし) 其日月(そのひつき)に至(いたり)てまた入湯
すればいよ〳〵よし病根を断(たつ)べしいづれ度数(どかづ)多く入はよろしからず湯乃効
却(かへつ)てうすし六七日の内下湯に入てそれより始てた?きに入べし瀧に入こ?とはやきは
甚あしく先湯に入んとするにのそんでぢきに湯の中にいる事なかれは手織(てぬくひ)を
湯にひたし手足より両の脇(わき)の下を滑(うるほ)し扨(さて)かみをときみだしひ?しやくにて膝頭(ひさかしら)より