翻刻
《箱:礼しや》蔦屋重三郎ねんしのぎよ
けい申入ます《割書:といひすてゝ|こそかへりけり》
これははや〴〵とかたじけないコリヤ
おとし玉 ̄ト《割書:とりあげてみれば|れいのせうさつ》
ウヽなに〳〵
せいろうひるのせかい
錦(にしき)之(の)裏(うら)《割書:完|》
京伝著
ハテナア○トよみおわりその小冊
をひらけば
現代語訳
【箱書き:「礼しや」(挨拶の言葉)】蔦屋重三郎が年始のご挨拶を申し上げます《割書:と言い捨てて|こそ帰りけり》
「これはまあ、早々とありがたい。こりゃお年玉だ。」
─と言って《割書:拾い上げてみれば|例の小冊子》
「ウゥ、なになに……
『青楼昼の世界 錦之裏』《割書:完|》
京伝著」
「はてな……」○と読み終わり、その小冊子を開けば──