みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

地震前兆集 全 - 翻刻

地震前兆集 全 - ページ 25

ページ: 25

翻刻

五度に及ぶ 廿二日朝より曇り五ツ時過雨一トしきり降て晴七ツ時頃より又強 く降出し暮六ツ時ころより別而裂敷電光如昼【"神まへ"を二重線で消して】雷さへ鳴 出し小止なかりしが五ツ時過雷やみ雨も少し静かにて終夜降 たり夜七ツ時過いさゝか震ひしけふも【"はカ"と添え字あり】座摩の御神事なり渡 御之時刻雨厳しければ晴間を待しかど小止なければさまではと て神輿出し奉り御撫物其外共例之如し道の程より火ともし ぬれど強く降雨に提燈破れ火は消てたゞ家毎の軒に出せる 献燈を便りに大路を渡し奉るに電光きらめきおとろお どろ敷鳴はためく度毎に駕輿をはじめあやしの雑人迄 声を揚けてひたばしりに走るにともすれば倒れ伏などして 列を正す事ならずとかくして御旅所に着御なりて御禊そこ 〳〵にて還御なりぬその頃より雨は小止みぬ 廿三日陰晴不定 夜べよりの雨に近在は雨喜びすときく自身も夕への雨にてハ もはや事あらじと安堵セしに未の刻頃少し震ひ程な く強く震ひたるにまた胸さわぐ 河州 山先頃より山鳴たへず山麓大和河内之村里いたく恐 れ居るとぞ山にては此鳴動に驚き天下泰平の祈念に丹誠を こらしぬるよし訴出たり 廿四日朝より雨巳の時頃より晴たりしが暮はてゝ又雨となり 子の刻頃より雲収月清