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コレクション: STAGE1

地震前兆集 全 - 翻刻

地震前兆集 全 - ページ 57

ページ: 57

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く安置し礼畢りて下山す今夜より家内に宿す 一九日震ふこと四十四度昼暖也《割書:昼十五度夜二十九度九ツ時八ツ時に|二度稍強く長し統て前夜ゟは揺太し》 扠も今度之時変に乗じ強竊太に発る為之に急に公儀より厳命を 下し禁戒之檄札四門に建つ且又壮士に仰せの賊徒を警固せしむ即 静謐なりければ四民上の明政を仰ぎ悦ふ《割書:高札之文に文に曰く此時は印を窺ひ盗業など|仕候者は不拘貴賤召捕勝手次第尤》【拘:字は抱】 《割書:手向等及候時は討ち捨てたりとも不苦事又若侍三十人を盗賊方として|城市を警衛なさしむ或人の曰く此応変之権命にして且つ妙策なりしと》 一十日震ふこと二十九度《割書:昼十八度朝一度少し太し夜十一度一度長|く強し昼四ツ時より西風吹く震少し減づ》 箇様の時節には火用心第一且又盗賊徘徊すれば警衛旁に迚所々 に番小家を建て家毎に交代して相守る地下役人廻番厳重なり 一十一日震ふこと十七度是より西風続いて吹寒募る《割書:昼七度|夜十度》 頃日【右に初之アリ】衆人住所に帰る然れとも家には住まず舎傍に小家造りし臥 起すること日久し遠近共に同じ公儀より又禁命出さる 米穀曁諸色直段諸職人并日雇等代銭過分に相成らぬ趣御触 示しあり困民悦服す 一十二日震こと十五度《割書:朝の間七度|夜八度》 一十三日震こと五度《割書:昼九ツ半頃と夜九ツ|時と二度続く長し》 一十四日震こと前之如し《割書:此日忘説に火降など云て村中大騒ぎ又高岡辺りにては|十五日大ユレ抔云てサワガシキコト諸方流云さま〳〵也》 一十五日少し震《割書:今日八幡宮氏子中監時に|祭礼し猶息災之祈願あり》 一十六日少し震雪大に降り後西風頻に吹《割書:朝より曇り四ツ時より雪降り積むこと|甚た速にして頃刻山野に満布し深》【頃刻(けいこく):しばらくの間】 《割書:山より海辺まで不残白妙になる積むこと六寸余晩に雨となり西風吹く|此雪のこと後に聞げば上八川抔は一丈余積む珍らしき事なりしとぞ》 一十七日少し震す朝雪少しく降西風烈しく吹く《割書:今朝八ツ時一度強くユレル潮|少し増と云へり雪は微なり》 一十八日震こと十一度《割書:昼六度夜五度昼一度少強し|○今朝七ツ時小寒節に入る》