翻刻
、十五日震十度温かなり〇是より下寒を記すの外ハ温と知るべし
、十六日少し震
、十七日少し震《割書:昼三度|夜三度》少し曇
、十八日数〻震且強く鳴動度〻あり雨少しふる此日雨降らんと欲して
降らす午未之刻度〻強く亥之刻に一度長きあり其外度〻右
三時之外にハ震ハず〇夜四ツ時啓蟄之節に入る
、十九日少しく震ふ《割書:昼三度|夜二度》曇る
、二十日数〻震雨降鳴動度〻夜二更之頃風雹雷電夥し 【二更:亥刻 四ツ時】
、二十一日震十度余
、二十二日上に同じ
、二十三日上に同じ
、二十四日微震《割書:昼二度|夜一度》雨ふる
、二十五日微震《割書:昼三度|夜一度》鳴動あり雨降
、二十六日微震雨降昼より晴る《割書:昼一度|夜二度》昼より晩まで野【(家カ)】鳴数度あり
香美郡岸本浦飛鳥大明神之社地なる徴毖のいしふみ
川原と同じ自然之大石ヘ表より裏まで彫り廻す
徴毖 〇碑之図あり今略しぬ【原碑:高知県香南市赤岡の飛鳥神社に現存「地震懲毖之碑文」ヵ】
、諺に由断大敵とハ深意あることにて仮初等おもふべからず安政元寅
年十一月【(四日脱カ)】之事なりき朝五ツ時頃常に覚へぬ程之地震して岸本之
浦塩之差引十間余之違あり又手結之湊内も干揚りて鰻をう
る夥し同日両度小震スしかはあれどさはかり驚く人もあらざ
りしを翌五日八ツ過大ニ震動すること三度七時過大雷鳴之