東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 3

唐詩選画本, [七編]5巻 - 翻刻

唐詩選画本, [七編]5巻 - ページ 55

ページ: 55

翻刻

もり上(あげ)たを此実(このみ)を飽(あく)まで食(くら)ふと内熱(ないねつ)を病(やむ)と云ことを愁(こゝろづかひ)にすることを須(もちひ)ざれ夫(それ)は なぜなれば内熱(ないねつ)を解(げ)する薬(くすり)が大官(ごかつて)に還(また)有(ある)ぞや蔗漿(さたうみづ)の寒(つめたき)がそれを飲(のむ)と立所(たちどころ)に 快(こゝろよく)なる此/詩(し)千官(せんくわん)大官(たいくわん)どちらか伝写(でんしや)誤(あやまり)たらん 【挿絵】

現代語訳

盛り上げたこの実を飽きるまで食べても、内熱を患うということを心配する必要はない。それはなぜかというと、内熱を解消する薬が大官にはまた別にあるからである。蔗漿(砂糖水)の冷たいものがそれで、これを飲むとたちまち気分が良くなる。この詩で「千官」と「大官」のどちらかが伝写の誤りであろう。 【挿絵】

英語訳

You need not worry about suffering from internal heat even if you eat these fruits to your heart's content. Why is that? Because high officials also have medicine to resolve internal heat. The cold sugarcane juice serves this purpose - drinking it immediately makes one feel refreshed. In this poem, either "thousand officials" (senkan) or "high officials" (taikan) is likely a copying error. 【Illustration】