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コレクション: STAGE7

風俗畫報臨時増刊第百二十號 大海嘯被害録(下) - 翻刻

風俗畫報臨時増刊第百二十號 大海嘯被害録(下) - ページ 34

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【右ページ上段】    美術新形抱へ鞄包 今般弊堂に於て発売せる西陣織抱へ鞄包の義は弊堂主人か 多年意匠を凝らし京都にて有名なる西陣織物師に命じ別機 を用ゐて織出さしめ東京第一流の名工をして針を取らしめ                たるものなれば優美高尚                なるは言ふまでもなく裏                は極上等の革を縫合せあ                れば其堅牢なること従来の                革鞄包に幾倍し中は紙幣                入端書入書類入鉛筆挿等                に区画しあれば小形にて                も沢山の物品を容るゝを                得べく小く畳みて懐へ                入るゝことも随意にて乗車                の際膝の上に置くも辷べ                り落つる憂なし顧客の望                に依りては御好の模様を も縫取らすべく貴顕紳士夫人令嬢等の御用品に至極適当の 品に御座候間何卒弊堂に於て予て販売する貴金属宝石類粧 飾品同様御愛顧御注文被仰付候様奉願候弊堂か廉価篤実を 旨とする事は大方の君子既に御承知の儀に候へば茲に改め て申上ぐる迄もなき儀と奉存候 定価 (《割書:一円二十銭より以上各種|御好み次第御調製可仕候》) 《割書:東京下谷池の端|仲町二十九番地》     《割書:貴金属美|術袋物商》        玉宝堂                      飯塚伊兵衛 【右ページ下段】 万国一等稀代の霊剤 京都亀田利三郎発売 《割書:虔|修》六神丸 農商務省 登録商標       ⦿第一(だいゝち) 肺病(はいびやう)●胃病(ゐびやう)●心臓(しんぞう)       病(びやう)●小児(せうに) 急慢驚風(きうまんきやうふう)●痢病(りびやう)       ●赤痢(せきり)●一切無名(いつさいななき)の腫物(できもの)        此他種々の流行悪症等に        て患難危急の場合に当り        此の六神丸を服用《割書:す|る》        ときは可驚奇効を奏すること        夙に世人に知らるゝ神剤《割書:な|り》        (六神丸は他に無比の香薫あり) 注意《割書:亀田氏六神丸の絶世の大効と需要販路の|盛大とを羨望し近年続々同名類薬は各地》 に播殖し中には亀田氏同様の品なりと称し売捌く 者あれども亀田氏真正の六神丸は△井桁の専用商 標と亀田利三郎の文字あり又販売者は全国名望家 及確実なる約定を締結せしものゝ外販売者なし  薬価 {十粒入七十五銭◎廿粒入一円四十銭     五十粒入三円          東京神田区三河町一丁目  代理店 《割書:売薬|問屋》   田中与五郎    市内一里以内は即日配達遠国注文郵便為替振込所は神田    淡路町局宛のこと  【左ページ上段】       美術金製指環         定価【横書き】            一個五円以上            余は御好みに            応じ調製可仕            候 文明(ぶんめい)の雨天(かぜあめ)が下(した)に吹(ふ)き渡(わた)りて、日々(ひゞ)に開(ひら)け行(ゆ)く今(いま)の世(よ)は男女(おとこをんな)に 論(ろん)なく家(いへ)の外(そと)の業務(しごと)に忙(せわ)しく游燕(いうえん)の交際繁(つきあひしげ)し、されば何(いづ)れも他(ひと) に後(おく)れず時様(はやり)を競(きそ)ふ雅男媚女(みやびをたをやめ)のその中(なか)に交(まじは)りて、輸(ま)けず劣(をと)らぬ 容儀(たしなみ)は、強(あなが)ち奢侈(おごり)の沙汰(さた)にはあらずして、誠(まこと)や谷(たに)に玉(たま)なければ 其水(そのみづ)や美(うま)からずとの意(こゝろ)なり、弊堂年来期(へいどうとしごろこ)の道(みち)に心(こゝろ)を注(そゝ)ぎて、時(は) 様(やり)の源(みなもと)となりたるが多(おほ)き中(なか)に、爰(こゝ)に亦(ま)た新案(しんあん)の指環(ゆびわ)数種(すうしゆ)あり、 意匠(いせう)は都(すべ)て大家(たいか)の苦心(くしん)に基(もとづ)き、技巧(たくみ)は皆(み)な名匠(めいせう)の丹誠(たんせい)に成(な)り、 金質(きんしつ)の純良(じゆんれう)はいふも更(さら)なり、宝石(ほうせき)の精美(せいび)は論(ろん)ずるに及(およ)ばず、風(ふう) 韵(ゐん)の高雅(かうが)なること世(よ)に類(るゐ)なし、謹(つゝしん)で時様(はやり)に晩(おく)れたまはぬ淑女紳(しゆくぢよしん) 士(し)に告(つ)げ参(まゐ)らすと云爾(しかいふ)  追て御承知の通り金製諸品販売の儀は弊堂年来の本業に候得  者若し弊店販売品御不用の節は何時にても申受候又御誂向の  節は目下御注文相嵩み居り候際故予め御申入被下度併て奉冀  候   《割書:東京下谷池の端|仲町二十九番地》     《割書:貴金属美|術袋物商》       玉宝堂 《割書:謹|白》                       飯塚伊兵衛   《割書:東京市神田区|須田町六番地》   《割書:鼈甲珊瑚珠|類小間物商》         長岡商店《割書:謹|白》                       (電話三百五十番) 【左ページ下段】 専売特許懐中香水吹【図の上部に横書き】               其他金、銀、赤銅、               四分一等御好次第調               進可仕候                厚形暑サ 九分                 楯 二寸六分                 横 一寸七分                薄形厚サ 七分                 縦横 同 上               御紋は御好次第彫刻               致し彫刻料別に可申               受候 ▲為替払込局 は京橋区南伝 馬町郵便支局 郵券代用は一 割増の事       洋銀製【仕様金額上部に横書き】        薄形無地生地上り   金一円十五銭        同彫刻付生地上り   金一円卅五銭        同彫刻付銀メッキ上り 金一円五十銭        同ニッケル上り    金一円五十五銭        同無焦地ニッケル上り 金一円卅五銭        同銀メッキ上り    金一円三十銭        同彫刻付銀メッキ上り 金二   円       真鍮製【仕様金額上部に横書き】        厚形網代《割書:ニツ|ケル》メッキ上り 金一円十五銭        同銀メッキ上り    金一円十銭        薄形彫刻付銀メッキ上り金一円卅五銭        同ニッケル上り    金一円四十銭        同無地ニッケル上り  金一円二十銭        同銀メッキ上り    金一円十五銭        同彫刻付金メッキ上り 金一円八十銭      東京々橋区南伝馬町三丁目十六番地   《割書:袋物及香水吹|貴金属装飾品》商       丸屋商店                 金子直吉