東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 3

小倉百人一首 - 翻刻

小倉百人一首 - ページ 36

ページ: 36

翻刻

【右丁】  ゆらのとをわたる舟人   恋の   かぢをたえ行へもしらぬ みちかな これも恋の哥なりゆらのみなとてのり わたる舟人が楫を              曽 ていつくの浦もよりつきがたく何        根 処へ行ことかゆくさきもしられぬやう にゆきどまりのはてもなきものは 人を恋しうおもふふこゝろぞと也ゆくへも しらぬといふより道とかけていへる にて    恋の心をいふのみ        好  ゆらのとゝいふ港は紀伊国と丹後国      忠   二所あり是は丹後のなるべし 【左丁】  八重葎 しげれる宿の淋しきに   人こそみえね秋は来にけり     宿に秋来るといふ題にて             むくらが      恵慶         しげりて行くかふ 人も       あれはてゝさひ しとき宿には      する人秋こそ みえねが      秋 来た と也                しげるもの    八重とは             にあらず      法   がうへにいくつもかさなるを        師             いふなり