東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 3

小倉百人一首 - 翻刻

小倉百人一首 - ページ 46

ページ: 46

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【右丁】  諸共に  山櫻  しる人もなし   哀と思へ 花より外に 是は吉野のおくに大峯にまゐり給ひしとき 四月ごろにてもはやいづかたの花ももちりはて    前大 た■とに思ひもよらずかやうにみつ■ たることなればなつかしい花よと我にはおもふ     僧 ほどにそちも我とおなじやうにはなつかし い人よとおとへ山ざくらよかやうなおく山で 何一つ見なれたものはなく■とからのちかづきの   上 といふはそちばかりぞと也めづらしく花を       行 見給ひしる人にあひしやうに思ひ給て          尊 花 【左丁】       夢ばかりなる     名こそ  春の夜の         立む       手枕にかひなく    をしけれ 二月ごろ月のさえたる夜二条院といふ御殿に 女坊たちあつまりてものがたりさせらける時     周 周防の内侍■のによかゝりて手枕があればよいにと しのびやうにいはれしをきゝて大納言忠家卿と    防 申人がこれをまくらにし給へとてかいなをみす の下よりさしいれければよまれし哥也心は 此春の■■■■■夢の間ほどちよつとの手 枕をしてそこに逢うことでもなきに何のかひ     内 もなくこれでたてられるうき名がをしき ことぞと也かhなくといふにかひなを■■■      侍 てよまれし也かひなとは手のひぢといふ