翻刻
【右丁】
心にもあらでうき世に ながらへば
こひし かるべきよはの 月かな
これは御不例におはしまして御位もすべ
■■■■おほしめされたるころ月のあき■ 三
■■をごらんありてよませ給ひし御哥
なり御心は此のやうに常ならずわづらへば
此先は長くはあるまじと思へどももしおもひ
のほかにながらへてあるならば又此やうに 條
このさえた月を見る事もあるであらう
が位などすべりて何事もやうすのかはる
そとなればあはれ■の大内にて見し月のか
げはとこよひのそらをおもひ出して恋 院
しく思のであらうと也
【左丁】
嵐吹 紅葉は 錦也
三室の山の 立田の川の
■■■■■■■■■■哥也
みむろの山のもみぢばに 能
あらしがふきてちらせば 因
■■は立田に河に
ながれでゝ
にしきとみゆると也
法
師
しかく