翻刻
【右丁】
淡路嶌 なく声にいかに 関
かよふちどりの ねざめぬすまの 守
関路千鳥といふ題の哥也題の心は
関のあたりに鳴千鳥を聞おもむき 源
なり歌の心は須磨の浦より淡路嶋
へかよふ千鳥のこゑはことのほかに
ものあはれにかなしく聞ゆるがこの
千鳥のこゑに関守人はいく夜ねざ
■■■■と也播磨の国の 兼
すまのうらと淡路島はさしむかひ
てちかき■也むかしこの須磨の浦 昌
に関がありしなり
【左丁】
秋風に棚引 もれ出る月の
雲のたえまより 影のさやけさ
■■■■■■■■
■■■■■■■■■ 左京
■■■■かくれたる
秋風が■■■■ 太夫
■■■■■■■■■
もれいづる月の影は
■■■■■■■■なること
■■■■也 顕
げにかやうに見ゆる
ものなり 輔