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翻刻
【図】
【右丁】
姫石楠花(ひめさくなぎ)
岩千鳥(いはちどり)
花(はな)はうす紅(べに)にて
春(はる)咲出(さきいづ)る
【左丁】
圖(づ)に出(いだ)せし草花(さうくわ)は皆(みな)深山(しんざん)に生(しやう)ずるなり
此むこ菜(な)といふは深山(しんさん)に生(しやう)ぜす里(さと)ちかき
山際(やまきは)又(また)は溪間(たにま)に自然(しねん)に生(しやう)ず土人(どじん)取(とり)て食(しよく)
用(よう)となせり味(あぢは)ひ輕(かろ)きものなり
婿菜(むこな)
■【絳ヵ】雪学【印 學士印】
現代語訳
【図】
【右丁】
姫石楠花(ひめしゃくなげ)
岩千鳥(いわちどり)
花は薄紅色で
春に咲き出る
【左丁】
図に出した草花は皆深山に生えるものである。
この婿菜というものは深山には生えず、里に近い
山際または谷間に自然に生える。土地の人が取って食
用にしている。味は淡白なものである。
婿菜(むこな)
■【絳ヵ】雪学【印 學士印】