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虎列剌予防民間の心得 - 翻刻

虎列剌予防民間の心得 - ページ 6

ページ: 6

翻刻

【右】 滅(なす)するを得(う)べし之(これ)に反(みは)りてコレラ患者(ひやうにん)に被覆(きせたる) るす衣服器具(きものどうぐ)を百里外(ゑんぽう)に轉移(はこべは)すれば其病毒海(そのやまいどくうみ) の内外(うちそと)を問(にかゝはらず)はずして到(どこでも)る所に発現傳播(できてふゑる)すべし 所謂(いわゆる)病毒(びやうどく)とは水液(みづのなか)に含蓄(ある)するものにして大便(たいべん) 嘔吐物(はいたるもの)又(また)は発出(でる)する水蒸気中(すいじおうきのなか)に□畜(りて)す決(けつ)して 気体(きたい)のものに非(あ)らず 嘗(さのへかた)伯林(べるりん)に在(あ)りてコレラ大便嘔吐物(たいべんはいtあるもの)の水中(なか)に 含有(ある)する病素(もと)を微温(かすかぬるき)の水(みづ)に入(い)れ試験(ため)せしに果(はた) して奇異(ふしぎ)の植物(もの)を発育(あか)せり益々以(ます〳〵もつ)て水液体(しづのやうなる)の 病素(やまひのもと)なるを知(し)るべき其図(そのず)左(さ)に示(しめ)し 【左は図のみ】

現代語訳

【右側】 滅することができるであろう。これに反して、コレラ患者に着せた衣服器具を百里の遠方に運べば、その病毒は海の内外を問わず、到る所で発現し伝播するであろう。 いわゆる病毒とは水液に含まれているもので、大便や嘔吐物、また発生する水蒸気中に存在する。決して気体のものではない。 かつてベルリンにおいて、コレラの大便や嘔吐物の水中に含有する病原を微温の水に入れて試験したところ、果たして奇異な植物を発育させた。ますますもって水液体の病原であることを知ることができる。その図を左に示す。 【左側は図のみ】

英語訳

【Right side】 It would be possible to eliminate it. Conversely, if clothing and equipment that covered cholera patients were transported to distant places a hundred ri away, the disease toxin would manifest and spread everywhere, regardless of whether inside or outside the country. The so-called disease toxin exists in liquid form, contained in feces, vomit, and the water vapor that emanates from them. It is definitely not a gaseous substance. Previously in Berlin, when the pathogen contained in the water of cholera feces and vomit was tested by placing it in lukewarm water, it indeed produced a strange plant-like organism. This increasingly confirms that the pathogen is liquid in nature. The diagram is shown on the left. 【Left side contains only a diagram】