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コレクション: STAGE1

熱海獨案内 全 - 翻刻

熱海獨案内 全 - ページ 4

ページ: 4

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トスル文ト謂フベシ我国支那ノ余弊ヲ承ケ 一切ノ文章語句ノ格調ヲ主トシテ事実ノ如何 之ニ次ク故ニ紀行ノ文大抵詩章ノ体ヲ帯ブ道 程ヲ記スレバ曰ク約数十里高山ニハ即チ天ヲ 突クト云ヒ大河ニハ則チ千里ノ長江ト云フ一 読シテ壮快ノ念ヲ生スルガ如シト雖モ之ヲ以 テ行旅ノ便ニ供セント欲スレバ則チ道路ノ遠 近知ル可カラズ山川ノ位置弁ズ可カラズシテ 巨匠ノ傑作モ只坊間一篇ノ案内記ニ如カザル ナリ且其書大抵漢文ヲ用フ之ヲ文詞ヲ衒フ者 トセバ則チ可ナリ之ヲ実用ノ書ト云ンハ則チ 甚ダ遠シ獨リ貝原翁ノ諸遊記ハ然ラズ其文詞 簡淡ニシテ要事ヲ縷挙ス能ク流弊ヲ脱シタル 者ト謂フ可シ其亰城勝覧ノ自序ニ曰ク「この都 の内外の名區櫛のことくに比(つら)なり陳述|碁(ご)の如 くに布(しけ)ることを亰なる人だに知らざるも多か りいはんやいなかよりはじめて来れるひといま だ名勝のある所をしらでゆく〳〵|空(むな)しく過な んもうらみおほかるべしかゝる人にしらしめ んれうに日々に遊観すべきほどのかぎりを為