みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE1

浅間大焼騒動記 中 - 翻刻

浅間大焼騒動記 中 - ページ 36

ページ: 36

翻刻

着たるどてらをぬぎで捨小袖と着替或はきり 捌き引|裂(サハ)き山の如くに積重夜着蒲団迄 取出し小山の様積上て四方ゟ火お付て忽灰 にぞなしにける続て平吉宅を焼払名主惣 吉宅おも踏散し善兵衛隠居の所へ鳴込み けれは有金の金財布ごて取出し銘々弐分宛 配りけれはまだるしと思ひけん財布かなぐりう ばい取何国共なく逃失けり既に十月三日の夜鶏鳴の頃 至りけれは諸方に隠れ忍し盗賊共渡りに 舩と乗集り天慶の一乱に伊予守純友に 賊徒の付しもかくやらん通る村々随而最早 八わたへ付時は幾千人共難計田畑山野のわ かちなく竪一里横拾丁程の間一面に成て 通りける既に八幡に着しかば穀屋久次郎宇 右衛門兄弟打潰し依田七郎兵衛の宅へ押篭 捜窓障子も唐紙もさんごみじんに打砕き