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百人残り候よし
廿九日 霜ふる快晴
降参人之内八九人逃候もの有之候よし
湊も退散開キ候ニ付追々湊住居之もの上下
市中ニ住居いたし居候ものみなとへ参り候
所乱妨之様子を見候而皆々あきれ又々城下
へ立戻り歎息のみいたし居候住居は不残焼
失致蔵々のこり候分も諸道具夜具着類は勿
論一品も無之箪笥長持類は打くたきかゞり
に焚候よし襖戸障子は打破りかけ物等はき
りさきせ戸もの類は盗取残りは打くたき食
物米類も持出質物品等迄も盗取候様子ニ而
何品も更ニ無之蔵々は堀ちらし井戸をさら
ひ海辺へ出候而見候へは人の頭又は馬の死
候なと有之くさり居候而誠ニ目もあてられ
すとてももとの湊ニは相成申間敷と人々歎
息のみいたし居候事
此節松槙更ニ無之是は 御城下中ニ而所々
篝を焚候ニ付不足ニ相成候よし才まき壱本
短かき品ニ而百十四文位ニあたり申候