翻刻
【右丁】
しうとのいけんにつきいかさまごほうべん
しだいわづらつてはつまらぬと
そこらこゝらと
ほよふ【逍遥?】にいで
かわばたを
とをりければ見なれぬ
しりを【尻尾?】のかめ庄蔵を見て
これはよいところへござつたこのほうの
おやだまよりおしつけそこもとを
むかいにまいる
しばらくまち
たまへと
おしへる
【左丁】
しはらくまちしうち
おふきなるかめ
むかいに来りむかしより
ためしのなき事なれば
いやなものなれど
うらしま太郎も
つゝがなくゆき
さるもおなじ事
庄蔵はいきぎもを
とられるあんしもなく
たからものや
たまてばこののぞみも
なけれどもおとひめには
すこしきもあり
ろぎんもいらす
うまいものなれば
よろこびかめの
せなかにきのじやの
まつといふみに
なりてゆく