翻刻
【右丁】
一種 かんちく 孟宗竹(もうさうちく)《割書:大和|本草》 紫竹(しちく)《割書:竹譜|詳録》
十月 筍(しゆん)を生す短(みしか)き物を採(と)り煮(に)て食(くろ)ふ味(あしは)ひ膿美(のうひ)なり【「濃美」ヵ】
桃竹筍(とうちくしゆん) とう 省藤(せいとう)《割書:蔓草|部》
和産なし今 舶来(わたり)の省藤(せいとう)あり此筍(このしゆん)也 蔓草部(まんさうふ)に図説(つせつ)を載(の)す
【左丁】
剌竹筍(しちくしゆん)【注①】
和産(わさん)詳(つまひらか)ならす竹譜(ちくふ)
詳録(しやうろく)に載(のす)る所(ところ)の図(つ)
なり広右(くわうゆう)両江(れうこう)安南(あんなん)
尤(もつとも)多(おほし)即(すなはち)剌竹(しちく)【注①】也(也)南方(なんほう)
呼(よんて)剌(しを)【注①】《振り仮名:為_レ竻|りよくとす》叢生(さうせい)大者(おほいなるもの)
二尺 囲(かこみ)肉(にく)至厚(いたつてあつく)《振り仮名:幾_二於|しつちうするに》
《振り仮名:実中_一|ちかし》彼人(かのひと)破(やふつて)以(もつて)《振り仮名:為_レ弓|きう■■■【「もとゝ」ヵ】》
《振り仮名:■_一|す》【注②】枝葉(ゑたは)喜(よろこんて)下垂(かすいす)《振り仮名:自_レ根|ねより》
《振り仮名:至_レ梢|こすへにいたつて》枝節間(しせつのあいた)《振り仮名:叢_二生二|にしせんを》【注③】
《振り仮名:剌尖_一|さうせいす》【注①】といへり
【注① 「剌」は「刺」ヵ】
【注② 「為_レ弓■_一」のレ点は二点ヵ。■は「禾ヵ木ヵ」+「才ヵ矛ヵ」・「材」(「八」の上から書いているヵ)ヵ「柕」ヵ。ルビは二字にも見える。】
【注③ 「叢_二生」は「叢_二-生」ヵ。また、ルビ「に」は別の字の上から書いている。】
【十七行七字目「大」のルビ「な」、二十行四字目「喜」のルビ「て」は別の字の上から書いている】