翻刻
【右丁】
酸筍(さんしゆん) ほしたけのこ 天目筍(てんもくしゆん)《割書:清|俗》
大和本草(やまとほんさう)に今(いま)異邦(いほう)より長崎(なかさき)に来(きた)る皮(かは)を去(さ)り円(まろ)か
ながら沸湯(にへゆ)にて煮(に)て厭(をし)をうけて乾(かはか)したるなり此地にて
冷水(れいすい)に二三日 浸(ひたし)て能 軟(やはら)かになりたるをこまかに糸(いと)の如(こと)
く刻(きさ)み醤(しようゆ)酒(さけ)にて煮(にて)食(しよく)す本草には南国より来(きた)る筍を冷
水に二三日 浸(ひた)し取出(とりいた)し糸縄(いとなは)の如(こと)くに切て煮(に)て食すといへり
と《割書:云| 〻》本朝食鑑(ほんてうしよくかん)に古より醍醐(たいこ)の蒸筍(むしたけのこ)を以(もつ)て珎(ちん)となす
然(しか)れとも生を採(と)り煮(に)て食(しよく)するにしかすといへり
【左丁】
一種 こまだけに生(せう)する筍(たけのこ)
【四行目文末「か」は「ろ」にも見える】
【九行目文末「す」の左に縦線有。汚れヵ。】