翻刻
【右側】
唐船への便船より送ける其事サンホセに聞へ左様の
くはしき事は不分マサタランにさへ行は直に唐土へ便
船有事と太吉はしめ四人の者此節渡り来しに
以の外前書の如くヒロトのかけにて漸落着ける
一マサタランにて善助せわしける家の主人名キリシツポ
反物の店方剛家也初太郎せはしける家は医者
名ヲラダヱスと申マサタランへの渡海便船七匁弐分
【左側】
の銀数四十無之しては便船不叶ゆへキリシツポヲランタ
ヱス両人世話し諸々へ便り銀三ッ五ッつゝもらひ両人
の便船銀与へ呉けるゆへイシハンヤへ早く渡海に成
一太吉此マサタランに有付ける家は問屋入店方
商売也外にメヒコ城下より出張の役人名ドンマルコ
此人此家の近隣住居也至て懇意なる人にて
朝夕食事一同に還り人数の内にてそ有ける