翻刻
【右側】
参る舟々ゟ荷揚の節馬に付車に付家々へ
運送の混雑大群集にてベニト門先を通り賑
しき事也役人改なしにして忍揚の品後に
知れたる時は不残引上浜辺へ持出し鉄炮持
たる男付添不残焼捨に成積立焼立る時反物
体の物下賤取にかゝり取済せは取徳に成のよし
一此マサタランの産物蘇枋白銀二品の外何品もなし
【左側】
此国の蘇枋他国の品と違品合宜しく殊に大木
あり色合宜しといふは雨降ぬ地面に生る故か色格
別宜しく楊枝皮のさゝら一ッ井戸端なとへ溢
れ水かゝりし時は其あたり皆紅に成ほとの品合
蘇枋の葉至てちいさく日本にて山枡の葉の如し
一此所サンホセ同様雨なき国にて時候冬分も
八月比のことし照日多して男女都て色黒く