翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 38

ページ: 38

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【右側】  年中濡伴股引計りにて働寒暖うれい  なしといへ共四五月比暑気甚し 一家造りサンホセの剛家同様にて二階三階あり  土間敷込瓦にて何も替る事なし夜臥所は  一人つゝの床あり又夫妻の寐所それ丈広く  床の上には葦を敷又色々の物共に両方より釣  たる如くしてあれは和らかにて中くぼに少し 【左側】  体落込やうに有也 一蚊多し夜々臥所の上蚊張を掛るは四本柱を  立屋根付にて屋根のぐるりの廻りには千日紅の  花のやうなる房をさげ花やかに有之上床の上に  差渡し候もの也 一此所剛家大客の時はいつくも同し土間也其節  は巾壱尺五寸位の長さ二間三間段々の板床あり