翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

島原漂流人太吉物語 - 翻刻

島原漂流人太吉物語 - ページ 60

ページ: 60

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【右側】  出船然して此所ゟ役場差図にて何事も無銭にて  通行の手筈調けるニンホ出船此所より七ヶ日の舟道  都て役場ゟ差図有之渡海の小舟にて巾六十間  計の瀬戸一日行けるか川にてもなく入海にてもなく  水は小船浮るゝほとのたまり江川也此所に巾三間  位の大土手築切《見せ消ち:水|汐》不入水流すの内は溜り水たんぼ也  右の渡海舟をろくろにて巻上けまき落しの仕かけ 【左側】  あり其門は巾三間内外溜り川たんぼ也其所を艫こき  棹さし何日もして又丈夫の土手築切あり又ろくろ  にて渡海舟を巻上まきおろしてたんぼ水溜の川を  行事何日もありて土手巻上の所三ヶ所ありこの地面  草一面の地面也其たんぼよりそこ爰に枝たんほにて水  を廻し此国草地にて川なく田のかけ水はたんほ際の田へ  仕懸所有て計廻して車にて水田へ引上る仕かけあり