翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻199-200 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻199-200 - ページ 100

ページ: 100

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 嶋津殿より賜らせ給ふへし左有時は御家長久御子孫繁昌たる  へき事何の疑か候へき是福永か道に当り謀と存也先此  度の御合戦思召留り給へひらに〳〵と申ける義祐元より無道  の佞人以の外腹を立今に勤ん福永か賢人たてのおかしさよ  理非はともあれ角もあれ求摩に約束する上は用意せよや  者共とあはてふためき勢揃伊東加賀守同名所次郎大将  にて七百余キを相添て先陣に差遣し我身も弐千余人  を引具し二陣に頒て出給ふ天理に背き此度の合戦危  しといはん者こそなしとにもかくにも義祐の心の内おろか成共  申斗は無りけり 一去間飯野に御座す兵庫頭忠平は智恵第一の人なれは兼  てより伊東方に忍を入置給う故早彼事を聞召方々の味方〳〵  に飛脚を越て告給ふ菱刈表の兵共は勇進て人数を揃  爰かしこに手配し今や〳〵と待掛る忠平も川上三河守忠朝  上原長門守を初究竟の兵共三千余人相勝り木崎原の  関所に伏伊東勢を菱刈表に遣り過し跡を取切悉く  打亡さんと巧れけり是は不知伊東勢賀藤【加久藤・覚頭】迄発向す願ふ  所の幸と菱刈表の兵共五十騎百騎爰の峯かしこの谷の  つまり〳〵に馳せ集り時の声を造り懸弓鉄炮を放懸喚き  叫て責戦ふ伊東勢は小勢にて求摩の加勢を待れしか相  良何とか思ひけん一騎も勢を出さねは前後の敵に取囲れ  十方に暮ておはします爰に義祐の郎等に柚木埼丹後守政