翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻199-200 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻199-200 - ページ 99

ページ: 99

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 摩の相良に加勢を請んと家の子に伊東加賀守祐安を近  付事の子細を言含め相良か方へと遣しける求摩にもなれは此由  斯と申ける相良頓て対面し必加勢申さんと左も御早く  返答し先首途に祝んと酒を様々に進め金作の太刀を  一振加賀守にそ引たりける祐安悦喜限りなく約束かたく相  極日向をさしてそ帰ける義祐大に悦て家の子郎等相集め  評定取々也爰に野尻の城主福永丹波守祐朝といふ者有  仁義を守勇士にて少しも憚る処なく進出て申けるは誠に  愚案をめくらし候に嶋津殿と申奉るは忝も清和天皇の御  末多田満仲より以来弓箭の家に誉を取政道かしこくまし  ませは御家の家臣に至迄数代好身を不忘皆忠勤を  励し心を変さる者とては稀にも不聞処也大敵の強敵也御当家  の兵共と申は譜代の士少して皆方々の仮武者也誠に相良の  何某は人かはしらぬ心の表裏人と承る無二の味方と云かたし  小勢を以て強敵の国に働給はん事蟷螂の斧を以て立車  に向うの譬也事新敷申事には候へ共御先祖祐高公は嶋  津の豊久を御聟に取給ひ其御威光を以日向土党を  討平けか様に栄花に盛り給ふ是偏に島津殿の御恩  也恩を得て恩を知んは木石にも相同しさそ佛神三宝  もにくしと思しめさるへし我々共か所存の処は島津殿の御旗  下に成給て九州不残嶋津殿の御手に入へき御計策を  被成先陣の御働忠義を尽させ給ひなは二ケ国も三ケ国も