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分ち植るにハ樹木の根に小珠を生するを本根につゝき
たる所を切たちて其儘置へし先堀移すへからす次年に移
し栽へし活安し盆に花草をうゆるに下の穴を広く
穿つへし狭けれハ水湿留まりて花草栄へす或は枯
安し蘭ハことに湿を恐る底に小石或ハ河ノ砂を入へし
水湿もれ安し草花の根を分ち栽るにも正月よし
たゝ牡丹芍薬のミ秋うゆへし凡草花の白きと赤とハ
一所に栽まじゆへからす別所に植へし一所にまじへ植れは
白きハ必枯るゝ也蓮杜若あやめ けい(本ノマゝ)なとの紅白ある
花ミなしかり
一石灰にて小池を作る法庭中水なき所に小蓮池を
作るにハ唐臼土《割書:能干て細かにふるひて一斗是稲の籾をする臼に用る|ねば土なりぎち土ともいふ》
石灰《割書:若所によりて石灰なくんハ蛤粉もよしふるいて一斗但石灰尤よし|蛤粉ハはまくりのからをやきたる也かきからも用るなり》
白砂《割書:こまかなるをふるひて三升或ハ|水にて洗ひこして用ゆ》塩弐升右四種一に合せよくま
ぜてふるひ合せ大桶の内に入湯をかけてこね少しやハらか
成程にして間二日程をきて少しヅヽ臼に入能つき交和合
さすへし其こねかげんハうとんの粉をこぬるかことくこねてよし
但こねて三日の後ぬるへし即時にぬれハ和合せすして破れ
安し故に初めハ和らかにこねて三日の後しめりあひて右の加
減に成かよし先池をほりてまハりと底とを能たゝきかため
其上を赤土にてぬる赤土ハ性ねバりを用ゆ赤土も細か
に砕き水少しくわへてかたく和すへししるけれハ干破てあし也