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赤土も水をかけて俄にぬるハあし也水に和して後二三日も
よくしめり合て後ぬるへしよきころにこねて池の内二寸
斗しきまハし又能たゝき付て其上を右の石灰を合せたる
土を以てぬる其厚さ一寸以上よし薄けれハ損し安し蓮
池ハ深さ二尺余杜若くわいを植るにハ一尺二三寸二てよし
或は泥の上に水を深くたくハへて魚を養ふにハ二尺五
六寸よし既に石灰にてぬりて鏝を不用上に日覆して
置其即日か翌日か少しかたまりたる時水を池に十分に満
るほと入置五六日過て水を去り新水を入又十日程過
て後水を替新水を入凡三度水をかへ塩気尽る時水ヲ
去泥を入て蓮杜若あやめ葛賊なとを植水を入或は
魚を放へし池のめくりにハ石を置て石灰を石にぬりかけ
てよし北ふさかり南に向へる所よしはけしき寒風にあたれ
は石灰崩れ安し
一樹木の種を植るによく熟して実の入たるを用へし垣の下の
陽に向へる段なる処に深く広く穴を堀牛馬の糞と
土と等分に合せ穴の底に平に敷実のとかりを上にして
うへ又右の糞土を以て上を覆ふへし一切草木の種子よく
実のいり能熟したるを取てふくべ或ハ瓶に入て高き所に
懸置へし凡草木菜蔬皆種をまく時に及て遅からし
むることなかれ又甚早きもあし也種を蒔処ハ高きかよし種
をまく時ハ必空晴たる時よし雨中宜しからす三五日の後雨