翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻199-200 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻199-200 - ページ 4

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【本文】 一怪我人弐百卅九人内《割書:男百廿五人|女百十四人》 一馬拾三疋即死  松平越中守【桑名藩主】御預所越後国古志郡福道村【現長岡市】外壱ケ村  蒲原郡花見村【現燕市】外五十三ケ村当月【文政11年11月=1828年】十二日辰上刻大地震  ニて家作震潰即死幷怪我人等有之趣訴出候ニ付不取  敢為検使役人共罷出見分仕候処死失怪我人書面之通ニ  有之猶其節之時宜相尋候へハ折柄御年貢米選立最  中ニ付当十二日朝も疾起何れも朝飯後夫〻農事ニ取懸  罷在曇空ニて静成天気ニ御座候処辰之上刻乾之方ニ  当り大炮撃放候如き鳴音両度響候故如何成義ニ有之哉  不審ニ存罷在候内無間も家居震立候間一同打驚肝  を冷し親を懐き小児を抱ひ別間ニ罷在候兄弟姉妹等を呼立  一同逃出可申と存候内忽地裂熱き泥を吹出し柱梁等は  不及申家道具打砕ケひしと相潰皆人夢中の如く前後  を忘し家下ニ罷成居候処稀ニ残り候家のもの共外より  声を懸候ニ付漸正気付家下ニ罷在候旨答ニ応し家根を  取退助出呉候得は祖父母親兄弟等見不申外へ逃出候儀も  有之哉又ハ家下ニ相成居候哉と驚歎仕潰家内相尋見候  処梁下又ハ軒下ニ相果候為体天災とハ乍申誠ニ非命之次  第と相歎罷在候且又場所ニ寄建家有之候ても土台之  儘五寸或ハ壱尺余も前へ押し出し後へ引下げ地面高低出来候  程捻割枘折悉皆手入不仕候ては住居難成体相見申候前 【後筆書入分】 祖師の法事や自坊の法事畳屋根造作普請嫁をしつける継目をすると後生ハ此次先其事ニ旦那をせめて身勝手斗 奢り相談官金さべり法事仕廻の咄を聞ハ 此度法事ハ時節かわるい参詣不足祖師 の法事を商ひらしく人目恥すに咄を めさる後生しらすの邪見なものと金を 上れは信心しやとて住寺御寮のあしらへ ちこう何ぼ信 心りやうげ【了解】の 人も金を上ね ハ外道じや抔と 葬礼おさへる宗判 せぬと上を恐れぬ 法外はかり寺か寺 とて同行衆もお講 参の咄を聞ハ 舅小姑ハ嫁聟そしり 嫁や息子ハ舅の 讒訴そして近年 安じんまへもいたこ 長哥新内なとゝ ませて語らにや 参りかないとねても 起ても慾心斗 仏任せのぢいばゞ 達もどれか誠か 迷へははれぬ後生 大事ハ頼まず方 と進めなからも旦 那をよせて金の 無心ハお頼方よ 口へ出すハ自力 のたのミ口へ出さねハ かいげに背くお寄合【御寄講】 たの相続なとゝ しりもせぬ事う かめたやうにおのも【己も】 わからぬ後生を もだき果ハ互に いさかへはかりりやう と遣ひと名目付る 空か証か死ねハしれぬ わけて詰らぬ法花 のをしへ蓮花往 生てしくしりなから いまた迷ひの目か さめぬやら他宗 そしりて我宗自 慢余りおしへか 御大事故に広き 浮世を小狭くくらす 仏嫌ひな神道者も 和学神学六根 清浄払ひ玉へと 家財をはらへ清め 給へと身上を あらひ口の不浄ハ けかれたものを 呑ず喰ずハ言訳 たてと胸と心ハ 只もろ〳〵の欲と悪との不浄てそまる祢宜の社家しやの神主なとゝ神のみすへと身ハ高ふれと冨をするやらあやつり