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【本文】
書之通古今未曾有之災事ニ御座候へ共此最寄一統之儀
ニて助合之儀も出来兼候体ニ御座候尤即死人ハ改之上葬
方手当申付怪我人共之儀者夫〻治療差加方申付且夫
喰日数を以手限ニ手当取計遣申候平年当国之儀は
此節深雪ニ御座候へ共当時雪無之追〻仮小屋等補理【しつらえ】
雨露之凌【しのぎ】方致手当候旨彼地ゟ申越候依て此段御届申上候
以上 十一月
帳面 古志蒲原両郡村〻地震潰家即死怪我人改帳
上書 子十一月
高九百五十五石六斗九升五合
家数百十七軒 蒲原郡
一潰家三軒 半潰廿軒 外九十四軒小破 矢作村【現弥彦村】
高九十七石弐升五合 家数九軒
一潰家壱軒 半潰七軒 外壱軒小破 田中新田【燕市】
高弐百弐石三斗八升六合 家数廿軒
一半潰五軒 外十五軒小破 庚塚新田【吉田町】
高六十七石三斗 家数八軒
一半潰弐軒 外六軒小破 平岡新田【燕市】
高四百五十三石六斗九升七合 家数四十八軒
一潰家三十九軒 半潰五軒内寺一軒 花見村【燕市】
即死人八人 怪我四人 外家四軒小破
高廿二石六斗三升四合
一潰家壱軒 外なし 与五左衛門新田【燕市】
高八百九十弐石弐斗四升四合 家数百十六軒
一潰家五十九軒 半潰廿八軒内寺弐軒 塚野目村【三条市】
即死人三人 怪我六人 外三十六軒小破
高四十石四斗三升弐合 家数三軒
一半潰壱軒 外弐軒小破 古料 塚野目村【三条市】
高百六十弐石八斗四升弐合 家数十八軒
一潰家十三軒 半潰五軒 怪我三人 鶴田村【三条市】
馬死壱疋 外家なし皆潰 【「鶴」は異体字「靏」】
高弐百六石四斗四升四合 家数廿八軒
一潰家廿弐軒 半潰六軒 即死四人怪我三人《割書:外家なし|皆潰》鶴田新田村【三条市】
【後筆書入分】
かふき山師集めて山事斗祈祷神楽も銭かきめる夫か神慮に叶ふかしらんわけてにくいハ医者衆てごさる隣村へも
馬駕籠もだき
しれぬ病を呑込
皃に少し様体わる
いとミれハ人に譲
りておのれハはつし
匕の伝より口先
上手しろ人【素人】たまし
の手柄を咄し本二
ゑうりやく【要略】傷寒
論は若ひ時分二
習た斗たまに取
出しふく【復】してミても
闇のからすでわから
ぬゆへにきかす
さハらぬ薬の数を
たんと呑せて
衣服をかさり
礼の多少て病気
を遣ひ病家見廻
もうけむけ【有卦無卦】たてゝ
裏屋せとやハ
十日に一度
金に成のハ毎日
四五度されハ
医師衆の
掟といふハ銭や
金には拘ハるましく
人を救ふか
をしへのもとゝ
道のいましめ
守らぬわけハ
欲か深うて文
盲故に按摩
取迄夫見習
て近イ頃まて
上ミ下もんて
廿八文か通例成
にいつの頃にかいつく
の町も頓て八文
増したるかハり力
いらすに手拍
子斗少し長い
と仲間かにくむ
又ハ婚姻法事
の席へゆすり
かましく大勢
つめて祝儀
供養の多
少のねたり
ならぬ在家ハ
手余る噂去ハ
一々さかしてミれハ
士農工商儒
仏も神もくとく
詞に違ひハあ
らし天のいましめ今より
さとり忠と孝との二の道を己々か職分守り上を敬ひ下憐て常にけん約慈悲心深くおこる心を慎むむらハかゝる